相見積もりの注意点

失敗しない防水工事見積もりの選び方 優良な業者の探し方 防水工事の価格・相場
見積もりの比較ポイントと費用交渉 相見積もりの
メリット
相見積もりの
注意点

相見積もりや業者紹介サイトの利用を推奨している私ですが、
相見積もりをする上でやってはいけないことが1つだけあります。

このやってはいけないことをやってしまうと、見積もり金額が相場よりも高くなるのです。
本来、見積もり金額を安くしたくて相見積もりをしたはずのに、逆効果になり、本末転倒の結果に。

やってはいけないこととは「見積もりを取り過ぎないこと」です。

なぜ、見積もりを取り過ぎてはいけないのか。まずは、私の話を聞いてください。
「そうかもしれない」位でも良いです。

相見積もりをし過ぎると、見積もり金額が相場よりも高くなる理由

相見積もりをし過ぎると、どうして金額が高くなるのでしょうか。
まず、防水工事では、まったく同じ商品を販売する家電屋のように、
金額の叩き合いをさせることはできません。
防水工事は、実際に既存の防水層を撤去してみないと分からないこともあります。
そのためか、細かい部分も併せると、業者によって見解が異なることも多く、
まったく同じ条件で、相見積もりをすることが、なかなか難しいのです。
私達オーナーが出来ることは、業者の話を聞いて、
自分でも調べて、どの業者が良いかを選定していきます。
防水工事は初めての経験である方が多いでしょうし、
とても時間も労力も、頭も使うことです。

28_相見積もりの注意点  屋上防水工事.com_2

そのためか、相見積もりをしすぎていると、自然と「嫌なお客」になってしまうようです。
これは、別に愛想よくしろとか要望を言うなとか、そういうことではなく、
業者のあなたがお互いが対等であることを意識した対応をしなくなってくる、ということです。

いつの間にかやってしまいがちな「嫌なお客」とは?

1.[立会・説明]
・視察の対応や見積もりの説明が面倒だからと、視察に立ち会わない、
見積もりも郵送やメールで済ませて、詳しい説明を聞かない。

2.[要望]
・「ウレタン防水密着工法で10年保証を出してほしい」と無茶な要望を出す。
・ネットに書いてあったことを信じ過ぎてしまい、業者のいうことが受けれられない。
・「細かい工事の仕方」や「メーカー指定」といった、
細かすぎる質問や要望を行い、見積もりをさせようとする

3.[値引き交渉]
・「ウレタン防水密着工法の見積もり金額で、ウレタン絶縁工法をして欲しい」と無茶な値引き交渉を行う。
・2社の業者間で、値引き交渉を繰り返す
・業者が決まっているが、値段交渉のためだけに相見積もりをしている
など

「嫌なお客」になってしまうと、施工会社から
「この人は、通常よりも多く対応をしないといけない。後でクレームにもなりそうだ。
予め、その分を見積もりに上乗せしておこう」
と思われて、工事金額が高くなってしまいます。

また、2社の業者間で値引き交渉を繰り返すと、その場の見積もり金額は安くなっても、
別の大きなデメリットがあります。
そのデメリットことを知らずに、そのような交渉を繰り返している人もいるのではないでしょうか。

まだまだある「嫌なお客」のデメリット

●優良な防水業者から、工事を辞退される
業者から工事そのものを辞退され、見積もり金額の高い業者しか相手にしてくれなくなります。
「業者なんていくらでもいる。また見積もりを取ればいい」と考えかもしれません。
しかし、それは塗装業者や工務店の話でしょう。
防水専門業者は、年々数が少なくなっており、建築業界の中でも希少な存在になっているそうです。

●手抜き工事につながる
2や3の対応をすると「手抜き工事」に繋がる恐れがあります。
私達がずっと現場に張り付いて監視するわけにもいきませんし、
そもそもどんな工事・工程が適切なのかも、私達には知る機会がありません。
特にウレタン防水などの塗膜系の防水工事は、最後のトップコートを塗ってしまうと、
中がどうなっているか、一切分からないのです。

工事後すぐに雨漏りをしたので、仕方なく工事のやり直しをしたら、
「前の工事が防水工事ではなかった」というケースもよくある話だそうです。
同じ箇所の防水工事を2回することになりますので、
1回の工事よりも確実に高い工事費用になることを覚悟しましょう。

●トラブルが発生しても業者がきてくれない
1年以内に雨漏りトラブルになっても、施工した業者は、助けてくれないでしょう。
のらりくらりとかわされ続け、「行きます」とか
「スケジュールが決まり次第連絡します」といって、全然連絡もこない、なんてことも。
また、工事の保証書がない場合は、業者に責任もないため、行く義理さえありません。
保証書の範囲も明確でないなら、「保証の対象外ですから」と言われてしまってはおしまいです。

●裁判沙汰もコチラの分が悪い
「騙された」と消費者センターに訴えると、
弁護士などに相談するよう薦められるかと思います。
弁護士に相談し、内容証明を書いて発送し、反応を待ち、それから裁判を起こす。
半年や1年がかりになるかもしれません。
それだけ手間暇をかけても、返ってくるお金は、工事金額のごく一部かもしれません。
そして、その間にもあなたの建物は、どんどん雨水にやられ、弱くもろくなっていきます。
雨漏りする箇所が増えるかもしれませんし、雨漏りした場所によっては、
クレームが更に大きくなるかもしれません。
対応が遅かったり、繰り返す雨漏りのせいで、居住者さんが出て行ったり、
次の入居者さんを入れることができなかったり。
どう考えても、分が悪いのはこちらです。

業者から優良な提案を受けるコツ

優良な業者から良い提案をしてもらえる方法があります。
発想を逆転させ、業者によって「良いお客」になることです。
業者にとっての「都合の良い客」という意味ではなく
「工事をやってあげたい」と思ってもらえるお客になることです。

▼業者にとって「理想的なお客」の定義

1.業者の話や説明を真剣に直接聞く
2.自分の要望が無茶だと分かったら、何か実現できる方法はないかを聞いてみる
3.金額の要望やそれ以外の要望も正直に伝える
  上手な工事予算の伝え方はコチラ
4.価格以外の部分も重視した比較を行う

真剣に防水工事を検討している人なら、ごくごく当たり前にやっていることかなと思います。

効率的に優良業者に出会う方法

とはいえ、良質な防水工事施工会社を探すのが難しいのも事実。私のように、
自力で色々と頑張ってみても、優良な業者にはなかなか巡り会えません。
そんな時は、防水会社紹介サイトを利用することをオススメします。
紹介サイトが登録業者の審査を行っているところもありますので、一定のレベルは保証されます。
(審査をしていない紹介サイトもありますので、その点はご注意を)

失敗しない防水工事見積もりの選び方 優良な業者の探し方 防水工事の価格・相場
見積もりの比較ポイントと費用交渉 相見積もりの
メリット
相見積もりの
注意点

私が5★を付けた専門サイトはココ

防水工事見積もり.com 防水工事見積もり.com/
(一般社団法人 防水工事推進協会)
防水工事見積もり.comは、 対面で防水会社の審査を行って おり、審査基準も12項目と最も厳しい業者紹介サイトです。 他社で取った見積もりを業種を問わず、防水工事として 適正かどうか診断してくれる唯一のサイトです。 他にも、適正な防水工事が行えるよう オリジナルサービスが多数あります。 また、他の業者紹介サイト(一括見積もりサイト)にあるような インターネット会社の運営ではなく、 唯一の社団法人でもあり信頼できる第三者機関です。
page